(Seoul=NSP NEWS AGENCY) = ハンファソリューションは、3四半期連続で営業赤字が続いているが、設計・調達・施工(EPC)事業の収益性改善により、第3四半期の赤字幅を縮小した。特に再生可能エネルギー部門を担当するハンファキューセルは、開発資産の売却などを通じて第4四半期には黒字転換が見込まれている。

ハンファソリューションは今年第3四半期に売上2兆7,733億ウォン、営業損失810億ウォンを記録したと30日に公示した。

ハンファキューセルズの売上は1兆1,525億ウォン、営業損失は410億ウォンである。ハンファソリューションの売上のほぼ半分を担うハンファキューセルズは、第1四半期と第2四半期にそれぞれ1,853億ウォン、918億ウォンの赤字を計上したが、第3四半期には赤字幅をほぼ半減した。会社側は、開発資産の売却とEPC事業の収益性改善などが赤字縮小に寄与したと分析している。

ケミカル部門は売上1兆1,886億ウォン、営業損失310億ウォンを記録した。グローバル需要回復が遅延し、販売価格の低迷が続いたことに加え、海上運賃の急上昇で収益性が鈍化した。

先端素材部門は売上2,546億ウォン、営業利益61億ウォンで、主要顧客の夏季休暇の影響により営業利益は前年同期比で減少した。

第4四半期の見通しでは、ケミカル部門が年末の閑散期に入り市況低迷が予想される。

一方、再生可能エネルギー部門は、モジュール販売量の増加と開発資産の売却、EPC売上の増加により黒字転換が期待されている。

証券業界は、第4四半期に業況の鈍化と改善の可能性を示している。太陽光在庫の消化とモジュール生産能力の確保により黒字転換が予想される一方で、米国インフレ削減法(IRA)政策と対中関税圧力が収益性改善を阻むとの見方もある。

ハンファキューセルズは、EPC関連事業を拡大しており、7月には米コロラド州に257メガワット(MW)規模の太陽光発電所を建設し、EPCに着手した。5月にはカリフォルニア州で50MWの太陽光発電所と200メガワットアワーのエネルギー貯蔵装置(ESS)を完成させ、4月にはワイオミング州で150MWの太陽光発電所を建設した。

また、開発資産の売却を通じて事業構造の最適化を図っている。特に、第3・4四半期の赤字縮小に寄与したハンファキューセルズの開発資産売却は、今月2日に米ワシントン州ガーフィールド郡にある142MW規模の太陽光発電事業で、米PSE社に売却された。顧客との契約上、売却価格は公開されていないが、PSEは2026年12月からこの発電所を商業運転し、約3万世帯に再生エネルギーを供給する予定だ。ハンファキューセルズは売却後も資材供給とEPCを継続し、収益性を最大化する方針だ。

NSP通信の取材によると、ハンファソリューションは今回のPSE社への売却に続き、第4四半期実績に反映される開発資産売却を年内に追加で進める予定だ。ハンファソリューション関係者は、開発資産の追加売却について「今後予定しており、第4四半期実績に含まれるので年内に進行する予定だ」と述べ「具体的な事項は現時点で公開できない」とした。

By Seulgi Kim(kimslgijoo@nspna.com) and Jeonghwa Choi(choijh@nspna.com)

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